烏骨鶏物語にようこそ

9番目の噺

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9番目の噺

 みどり養子に出す

 2月27日朝、夜用ケージの覆いをはずした途端に、みどりは鈴木さんを襲った。

 狭い夜用ケージでちいちゃんやはつこが逃げ惑う。大騒動。

 こらあかんと3羽を外の小屋に出し、みどりだけケージに残し、近所のA高校に電話をして「貰ってもらえないだろうか」と打診。
この高校の昨年11月の収穫祭で、PTAの人たちが学校の建て替え資金のためにバザーを開催していた。みどりたちはそこで買ってきたのだった。

 ケージにただ1羽残ったみどりは可愛らしく、、、。

 午後になって、貰ってもらえることが確認できた。そうなると寂しい気持ちがむくむく。。。。

 ケージから出し、抱いて頬ずり。大人しく抱かれていた。

 午後3時に学校にみどりを連れていった。

 先生にみどりを抱いて渡すと、先生は両羽根をひょいと片手でつかんで、みどりをぶらさげた。
 そしてみどりは時代劇映画で和服の女性が着物の襟首をつかまれて「あれ〜ごむたいな」と叫びながら引きずられていくさまにも似た様子で連れて行かれた。
 ああ鶏はあんなふうに持てば大人しくなるのかと一つ学んだ。

 さよならみどり。永遠の別れやね。

 養鶏部の先生と少しお話させていただいたら、みどりたちをバザーに提供された方は、学校からツガイで貰った人だったそうだ。それで、わりと快く引き受けてもらえたのかもしれない。
 烏骨鶏育てのことで現状を話すと、1畳ほどのスペースに4羽は多いということだった。ネットでいろいろ見ていたら4羽で十分な広さであると思っていたのだが、誤った認識だったようだ。
 まして夜用ケージは育ち盛りの烏骨鶏たちにとってはものすごく狭かったらしい。

 ごめんね鶏たち。ストレスたまっていたのかな。

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