烏骨鶏物語にようこそ

10番目の噺

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10番目の噺

 そして鈴木さんも

 3月7日、そして鈴木さんも旅立ちました。A高校へ。。。

 みどりを養子に出してから、鈴木さんがはつこの首筋に噛み付くようになり(烏骨鶏も噛み付くという表現でいいのだろうか)、仕事から帰ってきて、鶏小屋を見るのがドキドキで。

 はつこやちはる(ちいちゃん)が血だらけになっているのではないだろうか、、、と。

 はつことちはるも鶏小屋で落ち着きがなく、おびえているような様子が目に付き始めた。餌も食べているのやらいないのやら。
 何せ、鈴木さんは自分が今水を飲みたかったら、そこにいる烏骨鶏をつつく、餌を食べる時も、十分なスペースがあるのに、他の烏骨鶏をつついてどかすという暴君ぶりを発揮。

 君は弱いものいじめか、、、。みどりにやられていたことを他の鶏にする。もともとは君が他の鶏をいじめていたからみどりがキレたのかもしれないな〜などとも思い始め。鈴木さんを養子に出した方がよかったんとちゃうやろかと悩む。

 しかし、鈴木さんからいただいた(一応は買ったのだが)烏骨鶏に「鈴木さん」と名付けたから、鈴木さんだけは飼い続けたいという思いもあり、、、。

 昼間の鶏小屋は逃げる空間もまだあるのだが夜用ケージは狭い。逃げる場所もない。

 とうとうはつこは夜用ケージの狭い隙間から脱出するという行動にまで出た。ケージの上にフタをしてあるワイヤーネットの隙間から飛んで出た。
 出たはいいけど地上2メートルほどのところに留まったままで飛び降りるも方向転換もできないで、ただじっとしていた。

 よっぽど鈴木さんと一緒がイヤなのか。

 もう一度A高校に電話をして、あと1羽もらってもらえないだろうかと。引き受けてくださることになった。

 木曜日、鈴木さんは夜用ケージに入れたままで仕事に。はつことちいちゃんは庭の鶏小屋に。血だらけの心配はなくなったが、この段階で夜の対応は考えておらず。

 帰宅後、思案の末、玄関土間に糞対策としてダンボールを敷き、その上に新聞、そして上から移動ケージ。その中にはつことちいちゃんを入れた。2羽は仲良く、鈴木さんは上のケージから2羽を見下ろす格好となった。

 この日、鈴木さんの食欲はなく、他の2羽と引き離されて淋しかったのか。外の小屋に行けなかったショックか。夜になって、2羽が土間に帰ってきて、その姿を見たら、食欲復活。

 はつことちいちゃんは、姿にも落ち着きが見えてきた。

 この夜は怖いようなものすごい風が吹いて、翌朝も風のなごりがあったから、金曜日は3羽とも土間に置いて仕事に出かけた。帰ってきて、玄関開けたとたんに クサっ。

 においで ふらっ ふらっ。
 
 ちょっとえづきそう。
 
 それくらい糞臭かった。

 まあしゃあないわ、、、。

 金曜日の夜から土曜日の朝にかけて、鈴木さんをなんとか飼い続ける方法はあるだろうか。そうだ小屋をもうひとつ作ればなんとかなるかもしれないなどと、心は揺れ揺れ。
 悪い子ではあるけれど鈴木さんも1羽だけなら可愛いもんやし。。。そやけど小屋を作るスペースが、、、。やっぱりアカン。もろてもらお。

 そして3月7日、11時にA高校に行き、先生を待っている間、鈴木さんと別れの抱擁。鈴木さんは日向で私に抱かれ、目を閉じてうつらうつら。こういう姿はほんとに可愛いのに。

 さらば、すずき。

 2羽になった烏骨鶏オス1羽、メス1羽は、すっかり落ち着いていた。

 きっとこれでよかったんや。A高校さんありがとうございました。

 教訓  烏骨鶏 オスの同居は難しい。

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